占い師の開運ブログ
- スピリチュアル編
2016.3.28
海瑛が出会った不思議体験 第5話
その⑥ 不思議猫 ママコ
この猫との付き合いは十七年もの永きにおよんだ。
長男が三歳、長女が七歳のときこの子は我が家にやって来た。
というより、舞い降りたという方が正しい気がする。
当時私たち家族は六階建てのマンションの三階の真ん中の部屋に住んでいた。
絶対に信じられない事なのだが、その子は年の瀬の十二月の十三日の朝、
我が家のベランダに居て、私がガラス戸を開けるのを待っていた。
早起きの苦手な私は、誰よりもほんの少しだけ早く起きてベランダの戸を開け、
その空気を吸いながら、ボーッと空を見たりする事で何とか正常な頭の機能になれるのだった。
その日もベットを出て、這うようにして
キッチンの横にあるベランダに辿り着きベランダの戸を開けた。
いつもの様に、空を見て冷たい空気を吸いシャッキリするつもりだったが、
その日のベランダの風景は少し違った。
ベランダに置いてある私のお気に入りの黄色い椅子に、縫いぐるみの猫が置いてあった。
私は娘が置き忘れたと思い、
部屋の中に入れようとその縫いぐるみに近づいた。
するとそのぬいぐるみが小さく揺れた。
「私はまだ寝ぼけているのか…」
「風なんて吹いていないのに…」
私はそーっとそのぬいぐるみに近づいた。
すると今度は何とそのぬいぐるみが小さな顔で大きなあくびをした。
「生きてる!何で!」
私の疑問に答える事無くそのぬいぐるみ、いや子猫は「ぴょこん」という感じ
で、何のためらいも無く我が家にやって来た。
それどころか「あ~寒かった」とでも言いたげに私の顔を見上げ、
そして我が家で一番上等なカーペットにおしっこをした。
私は物凄く動揺した。
正直言って何が起きたのか解からなかった。
それでとにかく、その子を抱き上げベランダの黄色い椅子にその子を置き、
戸を閉め、とりあえずおしっこを拭いた。
私の思考回路は完全に停止して意味が解からなかった。
六階建ての三階のそれも真ん中の部屋のベランダに何で産まれたばかりの、
大人の片手に乗りそうな子猫が居るのだ…!
それも十二月の寒い朝に…!
訳が分からん…!
その時運悪く我が家の「豆台風たち」が起きて来て、
その子猫を見つけてしまった。
最初は二人共目を擦りながら見ていたが、それが動いている本物の子猫と分った途端、
二人の興味は最高に達し、ガラス戸に「ゴツン」と音がする程顔を押し付けた。
そして
「ねこ、ねこ、ねこー!」
起きたばかりとは思えない大声で猫を連呼しだした。
そして三歳の息子が大人びた声で
「お母さん、外だと、ねこちゃん寒くて死んじゃうよ。早く内に入れてあげて」
どっちが親か分からない…。
私は三歳の息子に言われるままにとりあえず、その子を家の内に入れた。
その子は私の手の中にすっぽり入る程小さく、そして身体は冷たかった。
その間に息子は冷蔵庫に飛んでいき牛乳を持ってきて私に命令口調で
「お母さん。牛乳温めて!ねこちゃん風邪ひいちゃうでしょ!」
「まったく、どっちが親か分からない…」
その時私は気がついた
「あんた達、早く支度しなさい!」
学校と幼稚園に行く時間が迫っている。しかし二人は猫の側を離れない。
仕方なく私は親の威厳を取り戻すべく、大声で叫んだ。
「猫ちゃんは、ちゃんと置いとくから、早くしなさい」
その私の言葉を聞いた途端ふたりはコマ送りの様な速さで朝食を食べ、
服を着替え、私に何度も何度も念を押して、
クモの子を散らす様に家からあっというまに消えて行った。
「…………」
……台風が去った後みたいだった。
私は初めてその子猫を見た。
大きい瞳が可愛かった。
その目がじっと私を視た。
その子は小さくて可愛くて、顔中牛乳だらけだった。
多分初めて飲んだのだろう。
私が猫の目線まで小さくなり、聞いてみた。
「猫ちゃん。あなたはどこから来たの、よく牛乳に溺れなかったね」
するとその子は言葉が解かるかのように「にゃーん」と鳴いてくれた。
「何か、ずっと昔から一緒に居る家族みたい」
そんな気がした。
そして私は気がついた。
「そうだ!ママを探してあげなくちゃ!」
子供達が返って来るまでの数時間私はかけずり廻った。
どこかにあの子のママや兄弟がきっと居る。
はぐれて必死で探し廻っている。
その想いで私は三階の住人の人達に聞いて回った。
私の部屋の右隣は若い御夫婦、事情を話をしたが飼っていないとの答えが返ってきた。
左隣は今空き家。
しかし私はめげる事無く、子供達の為、いやこの迷い猫の為、
三階と四階、念のため二階の住民にまで話をして回ったが、同じ答えしか返ってこなかった…。
疲れ果て自分の部屋に帰ると、その迷い猫は我が家で一番暖かいテレビの置いてある部屋のソファーの上でなぜか、
丸まってではなく、伸びるだけ伸び万歳をして小さな赤い舌を少しだけ出して、薄目を開けて眠りこけていた。
側に行っても起きない。顔を覗いても動じない。
「何か、昔から居た子みたい…。何か安心しきってる…」
もうすぐ、息子達が帰って来る。
「これから、どうなるんだろうか…」
これが私達親子と、愛猫ママコとの出会い。
そして十七年もの永き日々を共に生きた家族です。
後日、いくら捜してもこの子の家族は見つかりませんでした。
私達はこの子の事を「神様からのちょっと早めのXmasプレゼント」と今でも信じています。
その後の事や、この子が亡くなった後、野良猫の姿を借りて私に逢いに来てく
れました。それは又近日書きますので、楽しみに待っていて下さい。
この猫との付き合いは十七年もの永きにおよんだ。
長男が三歳、長女が七歳のときこの子は我が家にやって来た。
というより、舞い降りたという方が正しい気がする。
当時私たち家族は六階建てのマンションの三階の真ん中の部屋に住んでいた。
絶対に信じられない事なのだが、その子は年の瀬の十二月の十三日の朝、
我が家のベランダに居て、私がガラス戸を開けるのを待っていた。
早起きの苦手な私は、誰よりもほんの少しだけ早く起きてベランダの戸を開け、
その空気を吸いながら、ボーッと空を見たりする事で何とか正常な頭の機能になれるのだった。
その日もベットを出て、這うようにして
キッチンの横にあるベランダに辿り着きベランダの戸を開けた。
いつもの様に、空を見て冷たい空気を吸いシャッキリするつもりだったが、
その日のベランダの風景は少し違った。
ベランダに置いてある私のお気に入りの黄色い椅子に、縫いぐるみの猫が置いてあった。
私は娘が置き忘れたと思い、
部屋の中に入れようとその縫いぐるみに近づいた。
するとそのぬいぐるみが小さく揺れた。
「私はまだ寝ぼけているのか…」
「風なんて吹いていないのに…」
私はそーっとそのぬいぐるみに近づいた。
すると今度は何とそのぬいぐるみが小さな顔で大きなあくびをした。
「生きてる!何で!」
私の疑問に答える事無くそのぬいぐるみ、いや子猫は「ぴょこん」という感じ
で、何のためらいも無く我が家にやって来た。
それどころか「あ~寒かった」とでも言いたげに私の顔を見上げ、
そして我が家で一番上等なカーペットにおしっこをした。
私は物凄く動揺した。
正直言って何が起きたのか解からなかった。
それでとにかく、その子を抱き上げベランダの黄色い椅子にその子を置き、
戸を閉め、とりあえずおしっこを拭いた。
私の思考回路は完全に停止して意味が解からなかった。
六階建ての三階のそれも真ん中の部屋のベランダに何で産まれたばかりの、
大人の片手に乗りそうな子猫が居るのだ…!
それも十二月の寒い朝に…!
訳が分からん…!
その時運悪く我が家の「豆台風たち」が起きて来て、
その子猫を見つけてしまった。
最初は二人共目を擦りながら見ていたが、それが動いている本物の子猫と分った途端、
二人の興味は最高に達し、ガラス戸に「ゴツン」と音がする程顔を押し付けた。
そして
「ねこ、ねこ、ねこー!」
起きたばかりとは思えない大声で猫を連呼しだした。
そして三歳の息子が大人びた声で
「お母さん、外だと、ねこちゃん寒くて死んじゃうよ。早く内に入れてあげて」
どっちが親か分からない…。
私は三歳の息子に言われるままにとりあえず、その子を家の内に入れた。
その子は私の手の中にすっぽり入る程小さく、そして身体は冷たかった。
その間に息子は冷蔵庫に飛んでいき牛乳を持ってきて私に命令口調で
「お母さん。牛乳温めて!ねこちゃん風邪ひいちゃうでしょ!」
「まったく、どっちが親か分からない…」
その時私は気がついた
「あんた達、早く支度しなさい!」
学校と幼稚園に行く時間が迫っている。しかし二人は猫の側を離れない。
仕方なく私は親の威厳を取り戻すべく、大声で叫んだ。
「猫ちゃんは、ちゃんと置いとくから、早くしなさい」
その私の言葉を聞いた途端ふたりはコマ送りの様な速さで朝食を食べ、
服を着替え、私に何度も何度も念を押して、
クモの子を散らす様に家からあっというまに消えて行った。
「…………」
……台風が去った後みたいだった。
私は初めてその子猫を見た。
大きい瞳が可愛かった。
その目がじっと私を視た。
その子は小さくて可愛くて、顔中牛乳だらけだった。
多分初めて飲んだのだろう。
私が猫の目線まで小さくなり、聞いてみた。
「猫ちゃん。あなたはどこから来たの、よく牛乳に溺れなかったね」
するとその子は言葉が解かるかのように「にゃーん」と鳴いてくれた。
「何か、ずっと昔から一緒に居る家族みたい」
そんな気がした。
そして私は気がついた。
「そうだ!ママを探してあげなくちゃ!」
子供達が返って来るまでの数時間私はかけずり廻った。
どこかにあの子のママや兄弟がきっと居る。
はぐれて必死で探し廻っている。
その想いで私は三階の住人の人達に聞いて回った。
私の部屋の右隣は若い御夫婦、事情を話をしたが飼っていないとの答えが返ってきた。
左隣は今空き家。
しかし私はめげる事無く、子供達の為、いやこの迷い猫の為、
三階と四階、念のため二階の住民にまで話をして回ったが、同じ答えしか返ってこなかった…。
疲れ果て自分の部屋に帰ると、その迷い猫は我が家で一番暖かいテレビの置いてある部屋のソファーの上でなぜか、
丸まってではなく、伸びるだけ伸び万歳をして小さな赤い舌を少しだけ出して、薄目を開けて眠りこけていた。
側に行っても起きない。顔を覗いても動じない。
「何か、昔から居た子みたい…。何か安心しきってる…」
もうすぐ、息子達が帰って来る。
「これから、どうなるんだろうか…」
これが私達親子と、愛猫ママコとの出会い。
そして十七年もの永き日々を共に生きた家族です。
後日、いくら捜してもこの子の家族は見つかりませんでした。
私達はこの子の事を「神様からのちょっと早めのXmasプレゼント」と今でも信じています。
その後の事や、この子が亡くなった後、野良猫の姿を借りて私に逢いに来てく
れました。それは又近日書きますので、楽しみに待っていて下さい。



