大阪 占い師 恵司 宙宝先生の記事 雨水

恵司 宙宝先生の記事雨水

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占い師の開運ブログ
  • スピリチュアル編

2022.2.28 雨水


陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり


雪解け 雨水

鶏鳴(けいめい)の丑二つ時(うし‐ふたつどき)、1時43分に黄経330°の位置を太陽が通過し、節気は雨水(うすい/2022年2月19日~3月4日)を迎えました。

節月_02雨水_一月中気 十二消長卦_01地天泰_一月

易の消長卦(算木に続けて占める陰と陽の割合から節月を表す12の易卦)は、立春に続いて、雨水も一月ですから地天泰(ちてんたい)。地天泰は、上卦に地、下卦に天を象る卦で、天の恵みは地に向かって注がれ(下卦に天)、地に住む者は天を仰ぐ(上卦に地)と観ることから、天と地のありかたが理想的で、もっとも縁起の良い卦とされています。

一月中気の雨水の由来は、「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり(暦便覧)」で、暖かさに降ってくる雪や氷が雨水(あまみず、乃ち、うすい)へと変わり、積もった雪は解けはじめてぬかるみ草木が芽生える頃。連日、寒波のニュースを耳にしますが、日中の陽射しには春の陽気を感じることも。立春のころには、まだピンと来なかった春の訪れが感じられるようになり、なんだかウキウキ。




 雨水のころに ~土づくり や ひな人形を飾る~


土づくり ひな人形

さて、そんな雨水は、農作業の準備期間と言われていて(二十四節気はそもそも農業のための暦と言われています)、農家では土づくりの目安となるころ。雪解けの雨水に土をしっかりと耕して土に空気を含ませてやると、種蒔きの目安とされる清明(せいめい/2022年4月5日~19日)の頃には栄養分がたっぷりの土に(農作物の生長を促す窒素肥料が土が乾燥される過程で増えるそうです)。

街中で暮らしていると、あまりピンと来ないかもしれませんが、家庭菜園のための土作りをしたり、プランターに春の花を植えてみたり、この季節ならではの暮らしを楽しむだけでも開運行動につながるかもしれません。

雨水と言えば、ひな人形を飾るタイミングとも言われています(片付けは、次の二月節気の啓蟄(けいちつ)を目安に)。

ひなまつりの原形は、上巳の節句(じょうしのせっく)。縁起が良いとされる奇数の重なる3月3日に、中国では水辺で体を清めたり、宴を開いて厄災を祓う習慣がありました。古代の交易で、中国から日本に様々なものがもたらされるなか、日本古来の藁や紙で作った人形に厄を移して流す風習と結びついたそうです。

さらに平安時代になると、紙などでできた子どもの遊び人形をひいなと呼んでいたことから、流し雛として定着。その情景は、古くは、源氏物語にも登場します。

わたしたちにも馴染みのあるひな人形を飾るひなまつりが定着したのは江戸時代だそうですが、元々の人形に厄を移して水に流していた由来から、ひな人形は水に縁のある雨水の頃に飾ると縁起が良いとされています。ひな人形を飾る予定のある方は、このタイミングに是非。




 

土脉潤起/霞始靆/草木萠動


霞 獺

雨水 初侯・土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる/2022年2月19日~23日)

雨水 次侯・霞始靆(かすみ はじめて たなびく/2022年2月24日~28日)

雨水 末侯・草木萠動(そうもく めばえ いずる/2022年3月1日~4日)

 

雨水14日間の七十二侯はこの3つです。

 

雨水 初侯の「土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる)」は、雨が降り注いで土を潤す頃。雨水(二十四節気)そのものが農耕の準備を始めるころと言われていますが、そのなかでも初侯の土脉潤起(七十二侯)のおよそ5日間は特に目安とされている頃。庭やベランダに春の花を植えてみたり、土や植物と触れあって土の潤いを感じてみましょう。

ちなみに、日本に入ってきたときに日本の気候に合わせて、「土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる)」となった雨水 初侯は、もともと中国では、「獺祭魚(たつうおをまつる)」でした。春先になり漁を始める獺(かわうそ)が獲った魚を川岸に並べる習性が、供え物として魚を捧げご先祖様を祀っているようだと、その様子を言い表したものだそうです。獺祭(だっさい)と言えば日本酒でしょうか。酒蔵のある山口県の地名、獺越(おぞごえ)が獺(かわうそ)に由来することから、獺(かわうそ)の文字を用いて、獺祭魚(たつうおをまつる)の情景で獺祭(だっさい)と命名されたのだとか。

 

雨水 次侯の「霞始靆(かすみ はじめて たなびく)」は、春はあけぼのそのもの。春はあけぼのは、平安時代に清少納言が書いた『枕草子』の冒頭ですね。「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」は、「春は夜が明けようとするころがよい。夜明けの空が少し白み、だんだんと山際が明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいている様子に趣きがある」と現代語に訳されます。

春の夜明け(日中)と言えば霞(かすみ)、春の宵といえば朧(おぼろ)ですが、霞(かすみ)や朧月(おぼろづき)が春の季語として用いられるのは、春の気候と関係があります。西高東低の冬型の気圧配置から、南高北低の夏型の気圧配置へと移り行く春は、高気圧と低気圧がめまぐるしく入れ替わる特徴が気圧配置に見られます。このとき、高気圧が上空を覆うと上空で下降気流が発生し、空気の層が地表を覆う蓋のようになります(逆転層)。この層に含まれる大気中の水蒸気や塵や埃で太陽光や月光が散乱されるので、空がかすんで、風情ある霞(かすみ)や朧(おぼろ)となります。

夜道を散歩して風情溢れる月光浴を楽しんだり、パワーストーンを大切にされている方は、この時期ならではの柔らかい月の光で浄化して優しさをチャージしてみてくださいね。

 

雨水 末侯の「草木萠動(そうもく めばえ いずる)」で、ようやく芽吹き始めます。感覚的に春を感じられるのはこの辺りからでしょうか。菜の花や蕗の薹(フキノトウ)、辛子菜など、旬の食材を取り入れて、大地の生命力に肖りましょう。




 

初午/二の午/三の午


SONY DSC 千本鳥居_伏見稲荷

旧暦2月のあいだに巡る午の日を、順にこのように呼ばれています。今年は、午の日が2回巡るので、初午(2022年2月10日)と二の午(2022年2月22日)。

初午の由来は、天候不順で不作が続いていた和銅4年(711年)のこと。名山大川(自然崇拝も祭祀としていたのころの霊地)に遣わされて祈請(きせい)していた元明天皇の勅使に教示があったので、山背ノ国の稲荷山(伊奈利山)に大神を祀ったところ(現在の伏見稲荷大社)、五穀豊穣がもたらされ国が栄えたとのいわれから。その日が2月最初の午の日であったことから、縁日とされるように。

そんな由来におもいを馳せながら、初春の京都をぶらり。元々は豊作の祈願でしたが、現代では、商売繁盛や家内安全、開運の祈願も。必要な運気をたっぷりいただきましょう。

おうちでは、稲荷寿司(油揚げは、伊奈利大神の遣いの狐の大好物)や初午団子(蚕の養殖地では、繭の神様を祀るために繭のかたちに丸めた団子を供えたそうです)を食卓に並べてみるのもいいですね。




 

上巳の節句/桃の節句/ひな祭り


ひな祭り 白酒

「雨水のころに ~土づくり や ひな人形を飾る~」でもご紹介したとおり、ひな祭りの原形は上巳の節句(じょうしのせっく)。

上巳の節句とは、五節句のひとつです。古代中国では、陰陽論(陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず)から、奇数(陽)の重なる日に陰に転じることを避けるため、避邪(ひじゃ)を行い邪気を払っていました。これらが、人日(じんじつ/1月1日のみ元旦で特別なので1月7日とすることに)、上巳(じょうし/3月3日)、端午(たんご/5月5日)、七夕(しちせき/7月7日)、重陽(ちょうよう/9月9日)の節句で、それぞれのころに旬の植物から生命力をいただいて邪気を祓っていたことから、七草(ななくさ)、桃(もも)、菖蒲(しょうぶ)、笹/七夕(ささ/たなばた)、菊(きく)の節句とも呼ばれるようになりました。

古代中国から入ってきた暦法の邪気祓いに農耕民族の風習が合わさり、貴族のあいだでは宮中で邪気祓いの宴が行われるようになって、現代のようなお祝いの形ができたと言われています。

上巳の節句として日本にもたらされた頃、農民のあいだでは、田畑の準備を始める雨水の時期に、田の神を迎えるために、農民が紙で作った人形(ひとがた)に厄を移して川に流していた風習と結びつきました。また、貴族のあいだでは宴を催して、桃には魔除けの効果があるという中国の伝統から、邪気祓いのために桃の花びらを浮かべた酒を嗜んだり。江戸時代に入ると、環境面の問題から流し雛は廃れてしまいますが、古来より平安貴族の子どもが人形遊びに用いていた人形(ひとがた)をひいなと呼んでいたことから、ひな人形を飾り女児の健やかな成長を願う現代のひな祭りへと発展して行きました。

ちらし寿司のトッピングはおせち料理のように縁起を担いだもの(腰が曲がるまで長生きで海老、まめに働くで豆、将来を見通すで蓮根、春の旬で生命力をいただく菜の花)。蛤(はまぐり)のお吸い物は、蛤の貝殻が対のものしかぴったり合わないことから、夫婦円満、夫唱婦随の良縁に結ばれますようにとの願いを込めて。白酒は、桃香酒(古代中国で厄払いに飲まれたがお酒)が日本に伝来してからのその名で広まったもの。ひし餅は、上巳の節句に中国で食べられていたもの(新芽の緑、清浄の白、桃の花の赤で、いずれも厄や穢れを祓うとされた)。ひなあられは、このひし餅を砕いた携行食。

ひな人形を飾る予定のない方でも、これらの行事食をいただいたり、百歳(ももとせ)まで生きられますようにと桃の花を飾ったり、中国では宴席には欠かせないと言われる桃饅頭をいただいたり、開運生活を楽しんでみてくださいね。

 

2022年2月19日(土)

恵司 宙宝(けいじ そら)