自慢・格付け…面倒なマウンティング男子のあるある行動と対処法

男の見分け方 2022.12.13

「ねえ、その持ち物はダサいよ」
「いや、俺の方がもっとスゴいから」

カチンとくる言葉で私たちの日常を不愉快に変えてしまう、上から目線の男子たち。

マウンティング女子ならぬ、「マウンティング男子」と呼ばれるこんな男性が増えていることをご存じですか?

あなたの周りにもきっといるはず、自慢や自虐で悦に入る、ちょっと困ってしまう人たち……。

今回は、そんなマウンティング男子の「あるある」生態と、上手な対処法とをお伝えしていきます。

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【1】女子だけじゃない……増える「マウンティング男子」とは?

「マウンティング」という言葉の元である「mount」とは、「登る」とか「馬乗りになる」という意味です。

マウンティングとはもともと、猿などが群れの中での序列を決めるために行う、オス同士での確認の儀式のことを指していました。

以前ドラマなどの影響で「マウンティング女子」という言葉が流行りましたが、これは猿同士の行動にちなんで、「私の方が上よ」ということを確認したがる、または誇示したがる女性を指しています。

格上であることを主張したがる、厄介な男子たち

さて、今回の話題である「マウンティング男子」も同じです。

マウンティング男子とは、さりげない(と本人は思っている)自慢話や、ときには会話の誘導で、相手より自分の方が格上だぞ、と主張する癖を持った男性のことです。

猿山でボス争いをするのはオスだけですから、こうした行為は女性よりむしろ男性の本能と言えるのかも。

とくにこのご時世、社会の流れも組織の動向も変化するスピードがぐんぐん上がっています。「うかうかしていると取り残されてしまう」という焦りが、余計にマウンティングしたくなる欲求を加速させているのかもしれませんね。

いずれにせよ、格付けしたい人同士で競っていてくれる分にはかまわないのですが、そんな気もないのに巻き込まれたとしたら、たまったものではありません。

身近にもたくさんいる!あなたとの関係性

マウンティング男子は、

  • 職場の同僚
  • 男友達
  • 夫や恋人
  • 父親

など、あなたの身近な相手であることが多く、最初は小さなストレスでも、徐々に積み重なっていきます。

また、ときには

  • 職場の上司
  • 取引先の担当者
  • 子どもの習い事の先生

など、関係を壊すとちょっと大変だなという相手の場合もあり、厄介です。

いずれにせよ、できるだけ穏便に、かつあなたの自尊心も傷つけることなく、上手な対応をとりたいものです。

【2】多彩な「マウンティング男子」のパターン

マウンティング男子には、さまざまな行動パターンが存在します。順番に見ていきましょう。

パターン(1)ストレートな自慢型

ストレートに自慢したがるタイプです。たとえば、こんな男子たち。

「○○って企業、きみも当然知ってるよね。俺はそこに勤めてて年収○○万円なんだけど、きみは?」といきなり聞いてくる合コン相手。

また、

「まだそんなアプリ使ってるの?時代遅れだし、性能が悪いよ。俺の使ってる○○ならね、……」と聞いてもいないのにうんちくを語りだす、職場の同僚。

自慢できる知識や経歴をひけらかし、「俺はこんなにスゴいんだ」と示すことでマウンティングしてくる、いわばマウンティング男子の中でも非常にストレートな人々です。

自慢のネタはじつに多岐にわたりますが、男性に多く見られるのは

  • 給与が高い
  • 仕事が多忙
  • 有名企業に勤めている
  • ブランドものを身につけている
  • 高級な車に乗っている
  • 有名大学の出身
  • 豪華なマイホームを持っている
  • 海外に行く機会が多い
  • 最新の家電やパソコンに詳しい
  • 友人が多い
  • 女性にモテる
  • 昔の武勇伝
  • 恋人や配偶者の有無
  • 親戚が有名人
  • 友人が有名人

などなど。

共通するのは、自慢のネタ=本人が重んじている価値観である、という事実です。

つまり、お金を稼ぐことこそ男の価値だと思っていれば「給与が高い」と自慢をし、女性にモテることに価値を感じている人は「モテる」と自慢する、ということです。

価値観は本来、人それぞれなのですが、彼らはそれをあまりよく理解していません。

また、その自慢にあなたが興味を持とうが持つまいが、彼らはほとんど気づかないのです。

パターン(2)自虐と見せかけて自慢型

一見とても自慢にはならないという切り口で話を披露し、「いえいえそれは充分スゴいですよ」と言われたがる男子もいます。

たとえば、

  • 仕事が忙しくて寝ていない
  • 海外には、まだ○カ国しか行ったことがない
  • 持っている高級なアイテムが、最新モデルじゃなくて恥ずかしい

などなど。

「こんなことが自然にできちゃう自分って変人?」
「こんな高いスペックを持っているけど、本当の自分はこんなものではないんですよ」

なんて気持ちが見え隠れすると、聞いている側はウンザリしてしまいますよね。

このタイプの男子には、「えっスゴーい」と言ってほしい自覚のある人と、本人は本当に自信がなく、無意識に自慢めいたことを言ってしまっている人の、両方が存在するようです。

パターン(3)上から目線でアドバイス型

また、やたらとアドバイスするのが好きなタイプも、男性には多いもの。

たとえば、

  • 「仕事というのは……」とことあるごとに語りだす上司
  • 「お前はもっとこうした方がモテる」とアドバイスしてくる友達
  • 「今持っているパソコンはここがダメ」とダメ出ししてくる恋人

などなど。

あなた自身が満足していることや、自分なりの価値観を持って行っていることに対し、上から目線でダメ出ししてくるマウンティング男子たちです。

このタイプの少し厄介なところは「教えてあげている」という気持ちが根底にあること。たとえこちらにとってはありがた迷惑でしかなくても、本人にとっては親切心です。

あなたがもしも無礼な態度に怒ったとしても、なぜ怒られたのかが彼らには全く理解できません。

それで戸惑うならばまだしも、「親切で言ってやったのに」と腹を立て、こちらが悪者扱いされてしまうことも。

男性はそもそもプライドの高い生き物ですから、トラブルに発展させないためには、カチンときても上手にかわした方が得です。

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【3】マウンティング男子に潜む心理

マウンティングという行為そのものが、自分を誇示し、大きく見せるために行われるものです。

競争社会に生きる男性、そのマウンティングにはどんな心理が潜んでいるのでしょうか?

自信が持てない、認めてほしい……という心理

男性でも女性でも、マウンティングをしたがる人の心理というのは基本的に「認めてほしい」という欲求が元だと言います。

自信満々のような態度でマウンティングをしてくる人も、本当は自信がないのです。

でもそれは、本人にすら自覚がない場合が多く、面と向かって「あなたは自信がないんですね」なんて言った、もちろん怒らせてしまうでしょう。

でも、「人に認めてほしい」という思いは、自分一人では自分の価値を認めることができない、自信のなさの裏返しと言えます。

マウンティングをされて嫌な思いをしたとき、無理に我慢する必要はありませんが、一度深呼吸してから「この人は自信がないんだな」と心の中でつぶやいてみてください。(あくまでも「心の中で」ですよ!)

人は、同情すると少し緊張が解けるもの。耐えがたい怒りがスッとおさまるかもしれません。

男性は女性よりも「子どもっぽい」のが当たり前

一般的に、女性は男性よりも精神的に「大人っぽい」と言われることが多いですよね。

この理由は、女性が元々子どもを育てるための母性本能を持って生まれてくることや、痛みに対する耐性(我慢強さ)が男性よりも優れていること、などではないかと言われています。

一方、男性はというと、脳の構造的に感情の細かい機微を察することが苦手であったり、本能的に闘争心が強く理性を抑えることが比較的苦手であったりします。

女性から見て男性の姿が「子どもっぽい」ように映るのは、いわば自然の摂理なのでしょう。

「俺は偉いんだぞ」と誇示され、マウンティング行為をされても、実害がないのであれば「ほんとに子どもっぽいんだから」と無反応に受け流すのが一番です。

女子より簡単?マウンティング男子の心理

同じマウンティングでも、「女性にされるよりは、男性にされた方がずっとマシ」と考える人も多いです。

女性には「より優秀なオスに選ばれ、優秀な遺伝子を遺したい」という動物的本能があり、同性に対して競争心を抱きます。

しかし原始時代に芽生えた「男が狩りに出ている間、協力して住処を守る」という社会的本能は、女性に「協調性を重んじる」というルールを強烈に課してもいます。

この二面性を内包しているためか、女性同士のマウンティングでは

  • ストレートな自慢は避ける
  • 自虐を多用する
  • 遠回しにけなす
  • 周囲を周到に巻き込む

といったより複雑なテクニックが駆使されることが多いものです。

それに比べ、マウンティング男子の行動は、基本的に「俺がこんなにスゴいんだ」という誇示一辺倒。

もちろん、その場でウンザリしたり、「嫌味だな」とムカッとくることはあるでしょう。

でも、女子にありがちな「褒められたと思っていたけど、よく考えたら馬鹿にされてた」とか、「こんなに複雑な状況になってしまって、どうしたらいいの?」と思い悩むような場面は少ないのではないでしょうか?

マウンティング男子たちは、別にあなたを蹴落としたいわけではありません。ただ「スゴいと思われたい」それだけなのです。

どうでしょう、相手にするのも少し気が楽になってきたのではないでしょうか。

【4】カドの立たない上手な対処の仕方

マウンティング男子には、他にもいろいろなタイプがいます。どんなタイプが相手でも、カチンときたりウンザリするのは一緒ですよね。

でも、それを表に出してことを荒立ててしまうというのも、スマートな対応ではありません。

カドが立たない、心理的にも負担の少ない対処法とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

対処(1)相手を変えようと思わない

上から目線で馬鹿にされたり、相手の態度が大人げなくて目に余ると感じたとき。

「どうしてこんなこと言うんだろう」
「もっと言い方考えればいいのに」

と思ってしまうこと、ありますよね。

でも、他人はどうしたって他人です。残念ながら、自分の好きなようには変わってくれません。

マウンティングを受けたときの対処の基本は、「相手を変えよう」と思わないことです。相手のためではありません、自分のために「変わってほしい」という気持ちを手放すのが一番なのです。

とは言っても、とくに相手が夫や恋人など身近な人の場合、どうにか変わってくれないか、変えてあげないといけないのではないか、と考えてしまうと思います。

でも、おそらく相手は変わりません。だって、いくら大事な人に注意されても、「スゴいと認めてほしい」欲求を手放すことって難しいと思いませんか。

家族や恋人だってそうです。ましてや、友人や部下に言われたところで「じゃあ変わろう」とはなかなか思えないはず。

だから、こちらの対処として、基本はまず「変えようと思わない」こと。相手の攻撃を邪魔するのではなく、自分の心の守りを固めガードすることで、ストレスから逃れることを考えましょう。

対処(2)反応はせず、受け流す

マウンティングや自慢話をかわすには、聞き流すのが一番有効な手段です。

無視はしないまでも、大げさな反応はせず、相づちは「そうなんですか」「そうだったんですね」といった単調なものにとどめるのです。

このとき、あからさまな敵意を表明する必要はありません。

マウンティング男子は、スゴいと思われたくて自慢してくるのです。話に乗ってこないな、どうも気持ちよくないな、と感じれば、そそくさと話を切り上げ、別のターゲットを探すでしょう。

対処(3)気が済むまで聞いてあげる

もしもマウンティングしてくる相手があなたの大切な人で、どうしても少し態度を見直してほしいという場合、とっておきの方法があります。

それは、気が済むまで話を聞いてあげることです。

これは上の2つの対処法とは全く逆の考え方になりますが、マウンティング男子をもし変えられるとしたら、ひょっとしたらこれが唯一の方法かもしれません。

マウンティング男子は、認められたいという思いから数々の言動を行います。あなたが耳を傾けてくれて、「スゴいね」と心から認めてあげることで、その欲求が満たされる可能性は高いです。

ただしこれはあくまでも「あなた自身のため」「大切な人にのみ」実践するのが肝要です。

きちんと聞いてくれる人にはもっと自慢を聞かせるようになる、という人も多いもの。

誰彼かまわず実践すると、楽になるどころか余計なストレスを背負い込む可能性もあるので注意しましょう。

「受け流す」対処でストレスを手放そう

哀しくも、可愛らしいところのあるマウンティング男子の生態。いかがでしたか。

あるある~!と頷いた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

増えつつあるマウンティング攻撃を上手にかわし、「受け流す」癖を身につけて、不要なストレスはどんどん手放していきましょう!

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